即位礼、海外メディアも高い関心 人物像にも注目

「即位礼正殿(せいでん)の儀」について海外メディアも高い関心を持って報じた。米CNNテレビは30分近く即位礼を生中継し「長年にわたり伝統が受け継がれている」と伝えた。韓国のテレビ局YTNや聯合ニュースも天皇陛下のおことばを伝えた。香港紙サウスチャイナ・モーニングポストは「第2次世界大戦後に生まれた初の天皇だ」と報じた。
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各メディアの報道では、天皇、皇后両陛下の人物像も注目を集めた。仏ルモンド紙は「悠々として現代的な二人」と表現した。英BBCは皇居前に集まった人々の声を紹介し「より身近な存在として感じている」と伝えた。
海外での経験を生かした皇室外交に期待する声も挙がった。BBCは天皇陛下が英オックスフォード大に留学されていたことや、5月のトランプ米大統領とメラニア夫人との面会で、皇后さまが流ちょうな英語を披露したエピソードを取り上げた。ロイター通信も「ハーバード大学で教育を受けた皇后」と強調した。
天候も気がかりな要素だった。台風19号による各地の被害を受け、政府は祝賀パレードを11月10日に延期した。中東の衛星テレビ局アルジャズィーラは「お祝いムードは台風によって和らげられたが、式典が始まった時に空が晴れた」と歓迎した。BBCは「式典が始まったとたんに激しかった風と雨が止んだ」と伝え、式典直前に虹が架かったというツイッター利用者の投稿写真を電子版に掲載した。