即位礼、列島各地は祝福ムード 訪日外国人も関心

「令和」新時代
2019/10/22 17:28
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皇居前に集まった人たち(22日、東京都千代田区)

皇居前に集まった人たち(22日、東京都千代田区)

22日に即位礼正殿の儀が執り行われ、列島各地からは「心から祝福したい」「平和な時代になってほしい」といった喜びの声が上がった。皇居周辺には陛下の姿を一目見ようと多くの人が集まり、訪日外国人は「母国にはない儀式」と興味深そうに見つめていた。

●都内

この日は皇居前広場や天皇、皇后両陛下のお住まいのある赤坂御所周辺には多くの人が朝から訪れた。両陛下は移動の際に車の窓を開けて手を振るなどし、沿道の歓声に応えられた。

皇居前広場には1000人以上が詰め掛け、訪日外国人の姿も目立った。メキシコ人の会社員の男性(52)は、メキシコで日本人の友人から即位礼のことを聞き、出張先の名古屋での仕事を終えて東京へ駆けつけたという。「長い歴史に支えられた貴重な儀式で、大統領制のメキシコでは決して得られない経験だ」と興奮した様子だった。

開催中のラグビーワールドカップ(W杯)観戦で南アフリカから来たフレッド・ウェルプトンさん(60)は「昨日テレビで即位礼があることを知った。日本の伝統が感じられる特別な儀式と思う」。旅行中の中国人の女性(24)は「台風19号のニュースを見て大変だと思っていたから、日本によりよい未来が訪れることを願う」と話した。

即位を祝して熱田神宮で披露された舞楽(22日、名古屋市熱田区)

即位を祝して熱田神宮で披露された舞楽(22日、名古屋市熱田区)

●名古屋

歴代天皇に伝わるとされる「三種の神器」の一つ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)が安置されている熱田神宮(名古屋市)にも朝から大勢の参拝客が訪れた。

この日の名古屋市は晴天。即位を祝って境内で舞楽「萬歳楽(まんざいらく)」などが披露され、笛や太鼓といった伝統的な雅楽器の荘厳な音色が鳴り響いた。静岡県菊川市の大石美紀子さん(49)は「みんなが心から陛下の即位を祝福している雰囲気が伝わってくる。はれの日にふさわしい空模様だ」とうれしそうに話した。

令和ゆかりの場所とされる坂本八幡宮で記念撮影する参拝客(22日、福岡県太宰府市)

令和ゆかりの場所とされる坂本八幡宮で記念撮影する参拝客(22日、福岡県太宰府市)

●太宰府

令和の典拠となった万葉集の一節は、大宰府長官で歌人の大伴旅人邸宅で開かれた「梅花の宴」が舞台。同邸宅があったとされる坂本八幡宮(福岡県太宰府市)では多くの観光客らが参拝した。

神社前では当時の歌人の衣装を着た地元中学の生徒約10人が「ようこそ太宰府へ」と観光客らに声をかけ、手作りのメッセージカードや箸袋を配った。福岡県福津市の女性(71)は「新しい時代を感じ、幸せな気分になった」と喜んだ。

大宰府政庁跡に隣接する歌碑の前では市民グループ「大宰府万葉会」のメンバーが歌を朗読した。松尾セイ子代表(81)は「梅花の宴には思いやりの精神が息づく。陛下には平和で皆が助け合う時代を体現していってほしい」と願った。

坂本八幡宮最寄りの西鉄天神大牟田線「都府楼前駅」では同日朝、副駅名を「令和の里」と命名する除幕式が開かれた。福岡県小郡市の小学6年の武富咲斗さん(12)は「おめでたい日に駅名が変わり、新しい気分で電車に乗った。一生の記念になった」と語った。

●京都

皇室とゆかりの深い京都。京都市役所(中京区)では庁舎前に設けた記帳所に約2700人が訪れた。同市の会社員、中川雅文さん(45)は息子の琥太郎君(14)と掲揚された国旗を背景にスマートフォンで記念撮影。「令和は息子たちの時代と思って一緒に記帳に来た。おめでたい日だ」と話した。同市の小田政子さん(72)は「戦争のない平和な時代になってほしい」と語った。

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