両陛下、誠実さ周囲魅了 友人ら「思いやりの心深い」

「令和」新時代
2019/10/22 13:45
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豊富な国際経験に加え、スポーツや動物好きといった点で共通点の多い天皇、皇后両陛下。長女の愛子さまとともに、支え合いながら温かな家庭を築かれてきた。恩師や友人らに尋ねてみると、両陛下の実直で誠実な人柄が浮かぶ。

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【天皇陛下】

■気遣いの心、幼少期から

学習院時代の同級生 立花真さん

天皇陛下と学習院時代の同級生、立花真さん

天皇陛下と学習院時代の同級生、立花真さん

20代の頃、学習院の卒業生の集まりがあり、三笠宮家の故寛仁親王から「彼(天皇陛下)にいろんなことを教えてやってくれ。それが同級生の仕事だ」と言われたことがある。

陛下を東京・赤坂の小料理屋に案内し、歩いて東宮御所まで送り届けた。一般人の普段の生活を知ってもらおうと思って企画し、ずいぶん喜んでいただいた。

もう一つ、忘れられない思い出がある。1995年、私の勤務先だったホテルで国賓として来日したアイルランド大統領のパーティーが開催された時のことだ。

パーティーに出席していた陛下は帰り際、動線から外れて、近くにいた私のそばに歩み寄って来られた。「遅くなりましたが、お母様のことをお聞きしました。お力を落とされませんように」。数カ月前に母を亡くしていた私を気遣い、声を掛けて下さったのだ。

学習院の幼稚園から中等科までが一緒で、幼い頃はボール遊びや駆けっこをしてよく遊んだが、陛下は友達が遊具につまずいて転んだりするのを見付けると、真っ先に駆け寄り「大丈夫?」と気遣うような優しい子供だった。人を思いやる心の深さは、今も昔も一貫して変わらない。

■現場赴き研究 説得力ある

政策研究大学院大学教授 広木謙三さん

政策研究大学院大学教授、広木謙三氏

政策研究大学院大学教授、広木謙三氏

天皇陛下が取り組まれている水問題の研究のサポートを続けている。年に数度のご進講では鋭い質問をされ、即答できないこともしばしば。こちらからお話ししたことはよく覚えられている。

水問題について講演されることがあるが、知識だけではなく現場に足を運ばれるので説得力がある。マレーシアに道路と洪水対策を兼ね備えた珍しいトンネルがあるとお伝えしたら、同国訪問の際に実際に現場を見に行かれた。講演は誰にでも分かりやすい内容ながら、専門の研究者からも評価が高い。

皇太子時代から精力的に活動されていたが、即位後も公務の合間を縫ってご進講の時間を確保され、熱心に質問された。多忙な中でも研究を続けられるのは、それだけ水問題を重要だと思われているのだろう。

水の問題は日本だけの問題ではなく、世界中の課題だ。陛下は国内だけでなく広い視野で世界に目を向けられている。環境問題や経済格差など、水は多くの問題に絡む。陛下はそれらを水というレンズを通して色々な角度から見られている。新しい立場からも発信し続けていただけるとうれしい。

【皇后さま】

■ソフトボール部での信頼厚く

母校の田園調布雙葉の元教諭 伊藤修文さん

田園調布雙葉学園元教諭、伊藤修文氏

田園調布雙葉学園元教諭、伊藤修文氏

皇后さまは中学時代「ソフトボール部をつくりたい」と直談判したグループの一人だった。派手な言動はないが、存在感は大きく、縁の下の力持ちという印象だ。

創部後、私は顧問としてノックなどを共にしたが、皇后さまは絶対に手抜きをせず一生懸命取り組まれた。ポジションはサード。打者としても活躍し、チームの大黒柱になられた。

後輩ができても直接叱ることはせず、プレーで示すタイプだった。練習では負けず嫌いで真面目な姿勢で、仲間からの信頼は厚かった。

中学3年のときの初の公式戦の区大会に出場し、強豪を倒して優勝。その翌朝、校門の前に立って、通学してくる生徒に優勝カップを披露して、喜ばれていた姿も懐かしい。

昔から気持ちが強く、物事を投げ出されることのない人柄だった。最近の公務をテレビで見るが、堂々と輝かれている。大切な卒業生の一人でもあり、幸せな姿を見ることが元教員としての幸せだ。

これからもテレビなどで皇后さまの元気な様子を見られるのが楽しみだ。部のOG会でもお話しできればと思う。

■プレー通じて深まる交流

元プロテニス選手 佐藤直子さん

元プロテニス選手、佐藤直子氏

元プロテニス選手、佐藤直子氏

天皇陛下とは1980年代から、皇后さまとはご成婚間もない頃からテニスを通じてお付き合いがある。長女の愛子さまとも一緒に練習している。皇后さまは運動神経が良く、アドバイスをするとすぐに反映され、上達が早い。スマッシュなどパワフルなプレーが印象的で、いつも楽しそうにされる。お代替わり後で忙しい中でも、コートに足を運んでくださっている。

ご一家で仲良く練習されていて、とても明るい家庭だと感じる。ボールの打ち合いは会話のようなもの。ラリーを通じて、家族の時間を楽しまれているようだ。クラブハウスから聞こえる愛子さまとの笑い声も、楽しそうでほほえましい。

練習後にお茶をご一緒するときには、ウイットに富んだ会話で楽しませていただく。皆でラリーを続ける練習では「誰が失敗するかしら」と盛り上げて笑いを誘われることも。リラックスして接することができるのも魅力だ。

テニスは多くの国で楽しまれているので、ぜひ国際親善にも生かしてほしい。大変なことも増えるだろうが、これからもご一家で良い汗をかいて、健康維持に役立ててほしい。

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