テバなど医薬品4社、麻薬入り鎮痛剤訴訟で和解

2019/10/22 5:46
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【ニューヨーク=西邨紘子】イスラエルの後発薬大手テバ・ファーマシューティカルズなど4社は21日、麻薬入り医療用鎮痛薬「オピオイド」の販売を巡る裁判で、原告のオハイオ州2郡と総額2億6000万ドル(約280億円)の和解金支払いで合意した。4社は他に2000件を超える自治体を原告とする集団訴訟を抱えており、同日にオハイオ州地裁で開廷が予定されていた裁判に注目が集まっていた。

テバなどは2000件を超える自治体を原告とする集団訴訟を抱える=AP

和解合意したのはテバと、米医薬品流通大手のカーディナル・ヘルス、アメリソースバーゲン、マッケソンの3社。他の被告企業だった医薬品メーカーの米パーデュー・ファーマや米ジョンソン・エンド・ジョンソンは、既に和解で合意していた。今回の4社の和解案には、他の集団訴訟の原告との合意は含まれない。各社は残る集団訴訟の原告と包括的な和解案も交渉中と報じられている。

オピオイド系鎮痛剤は従来薬に比べ依存症の危険が少ないとして1990年代に売り出され、使用が急速に拡大した。だがその後、乱用による中毒患者が急増。危険性の周知を怠ったなどとして製薬各社の責任を問う訴訟に発展した。その中で、医薬品流通各社は、米国で特定の薬局からの大量受注など、乱用が疑われる「不審な処方」を当局に報告する義務があるにも関わらず、それを怠ったなどの理由で訴えられていた。

米疾病対策センター(CDC)によると、1999~2017年に米国で40万人がオピオイド中毒により死亡した。

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