タイ国王、側室から配偶者の称号剥奪 「王妃に圧力」

2019/10/21 23:40
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ワチラロンコン国王(左)と側室のシニーナトさん=AP

ワチラロンコン国王(左)と側室のシニーナトさん=AP

【バンコク=岸本まりみ】タイのワチラロンコン国王(67)は21日、7月に側室のシニーナトさん(34)に与えた「高貴な配偶者」の称号を剥奪すると発表した。国王が5月に結婚したスティダー王妃(41)に対する不満を表明するため「あらゆる方法で圧力をかけた」ことが理由としている。8月には国王とシニーナトさんが並ぶ写真が公開されるなど仲むつまじい様子だっただけに、タイ社会には衝撃が広がっている。

同日に出された国王勅令では称号剥奪の理由について「自分の地位に満足せず、王妃のように振る舞った」と指摘。「彼女の行動は不誠実で恩知らず」だとし、「誤解を招き、国家と君主制を妨害している」とした。あわせて与えていた陸軍少将の地位も剥奪した。

国王は5月の戴冠式を前に元客室乗務員のスティダーさんと正式に結婚し、王妃として迎えた。さらにその約2カ月後の7月には元看護師のシニーナトさんに高貴な配偶者を意味する「チャオクンプラ」の称号を与え、側室として登用した。タイは長らく一夫一妻制が続いており、側室が正式に任命されたのはおよそ100年ぶりだという。

タイ王室はすでにシニーナトさんのプロフィルや写真をウェブサイトから削除している。

英文の記事をNikkei Asian Reviewに掲載しています。(https://s.nikkei.com/2W5dqO2)
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