「ディーン&デルーカ」タイ親会社、92億円債務不履行

東南アジア
アジアBiz
2019/10/21 20:30
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ペース社は2014年に米ディーン&デルーカを買収し、米国やタイなどで82店舗(6月末時点)を展開している(21日、バンコク)

ペース社は2014年に米ディーン&デルーカを買収し、米国やタイなどで82店舗(6月末時点)を展開している(21日、バンコク)

【バンコク=岸本まりみ】高級食料品・カフェチェーン「ディーン&デルーカ」を傘下に持つタイのペース・デベロップメントは21日、銀行からの借り入れ26億4500万バーツ(約92億5000万円)の返済が不履行に陥ったと発表した。同社株は同日、12.5%下落した。ペース社は「財務の立て直しと債務管理について協議を進める」としている。

債務不履行となったのはタイの大手商業銀行サイアム商業銀行(SCB)からの借り入れ。17日が支払期限だったが、返済できなかった。SCBは11月4日までに債務を返済するよう求めている。現地紙バンコク・ポストによると、ペース社は債券の売却で20億バーツを調達し、返済に充てることを検討しているという。

ペース社はタイの富豪ソーラポット氏が率いる不動産会社。タイで最高層のビル「マハナコン」などを開発した実績を持つ。2014年には米ディーン&デルーカを買収し、米国やタイなどで82店舗(6月末時点)を展開している。

ただ、足元では本業の不動産事業を中心に業績が悪化している。18年12月期の最終損益は約51億バーツの赤字。ディーン&デルーカ事業もニューヨークの旗艦店をはじめとする複数店舗を閉鎖するなど縮小を続けていた。

日本のディーン&デルーカはウェルカム(東京・渋谷)がライセンスを引き継いでおり、ペース社の債務不履行の影響は受けない見込み。

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