USMH レジ通さずスマホ決済 カスミ2店で導入
イオン系の食品スーパー、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)は21日、スマートフォンを使ってレジを通さず決済できるシステムを始めた。傘下のカスミが運営する茨城県の2店舗で始め、動向を見ながら採用店舗を拡大する。レジの人員を減らし、接客などの重点分野に振り向ける。
21日にカスミ本社内にオープンした「カスミラボ」(茨城県つくば市)と現金を全く扱わない完全キャッシュレスの「カスミ筑波大学店」(同)で導入した。富士通と共同で開発したシステムを活用する。
来店客はスマホで無料アプリの「U.S.M.H公式モバイルアプリ」をダウンロードし、クレジットカード情報を登録する。店内で買いたい商品のバーコードを読み取り、店を出る前にスマホ上で決済を済ませる。
人手不足が深刻になるなか、共働き世帯の増加で需要が伸びる総菜の調理増加や接客の充実など、人手を要する分野は増えている。食品スーパー業界では一般的に「3割の人員をレジに割く」(担当者)という。USMHはレジレス決済の導入で浮いた人手を重点分野に振り向ける考えだ。