自宅の瓦が隣家のガラス割る 台風被害で賠償は必要か
弁護士 志賀剛一

眠れぬ人の法律クリニック
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相続
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2019/10/24 3:00
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台風19号は各地に甚大な被害を及ぼした(19日、宮城県丸森町)

台風19号は各地に甚大な被害を及ぼした(19日、宮城県丸森町)

Case:66 台風で自宅の屋根瓦が飛ばされて隣の家に当たり、窓ガラスが割れてしまいました。自宅は1カ月前の台風で屋根瓦の一部が破損しましたが、業者が見つからず、すぐに修理ができませんでした。このような場合でも損害賠償の必要はあるでしょうか。

■自然災害の被害、原則賠償請求できず

9月上旬の台風15号の傷が癒えないうちに、10月には台風19号が東日本や東北にかけて広域にわたり、甚大な被害をもたらしました。被災された皆様にはお見舞い申し上げます。昨年、このコラムのCase:38「被災者にローン減免制度 手元に残せる現金も増加」を書かせていただきましたが、またしても大規模自然災害が発生してしまいました。

台風のような自然災害による被害は、誰かに賠償責任を追及することができないのが原則です。相談のようなケースでも、猛烈な風により道端の木片が飛んできて窓ガラスが破損したのであれば、誰のせいでもないので、窓ガラスが破損した家の人が費用を負担してガラスを修繕するほかありません。また、屋根瓦が飛んでしまった相談者も被害者といえますが、もちろん、それを誰かの責任にすることはできません。

ただ、それが「誰かのせい」である場合にはどうでしょうか。

■不可抗力として責任を負わないと解される

民法は「土地の工作物の設置または保存に瑕疵(かし)があることによって他人に損害を生じたとき」に、工作物の占有者(例えば賃貸マンションの入居者)は被害者に対してその損害を賠償する責任を負い、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者(例えば賃貸マンションの所有者)がその損害を賠償しなければならないと定めています(「工作物責任」と呼ばれています)。

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