赤穂 劇作家 平田オリザ

エッセー
2019/10/24 14:00
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日本経済新聞 電子版
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高校1年生の春以来、40年ぶりに兵庫県赤穂市を訪れた。

赤穂義士で有名なこの町は、私の祖父の故郷である。祖父の名は平田内蔵吉といって、これは大石内蔵助からとっている。私の父の名は平田穂生(さきおと読む)。これは赤穂の「穂」に、隣町の相生の「生」を組み合わせたものだ。平田家は、この地で代々、薬問屋を営んでいた。

祖父は若くして赤穂を離れ、京都で医学を学び、東京で開業医となった。一方で詩や文章も書い…

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