旧日本軍空母「加賀」発見 北太平洋ミッドウェー沖

2019/10/21 10:56 (2019/10/21 20:09更新)
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北太平洋ミッドウェー沖の海底で見つかった旧日本海軍「加賀」とみられる船体の一部(VULCAN INC提供)=共同

北太平洋ミッドウェー沖の海底で見つかった旧日本海軍「加賀」とみられる船体の一部(VULCAN INC提供)=共同

【ロサンゼルス=共同】太平洋戦争中の1942年6月、ミッドウェー海戦で沈没した旧日本海軍の空母「加賀」とみられる船体の一部が20日までに、北太平洋ミッドウェー環礁の水深5400メートルの海底で見つかった。各地で探査を続ける米調査チームが発表した。

また調査チームの担当者は共同通信の取材に海底で2隻目の船影を発見したと明らかにした。形状や発見場所から、同海戦で沈没した空母「赤城」とみられると発表した。

ミッドウェー海戦は41年12月の真珠湾攻撃から6カ月後、旧日本軍が大敗を喫し太平洋戦争の転換点となったことで知られる。ミッドウェー島の攻略を狙った旧日本海軍の動きを米軍が暗号解読で把握。米軍の待ち伏せ攻撃を受けた旧日本海軍は「加賀」「赤城」「蒼龍」「飛龍」の空母4隻や重巡洋艦、多数の戦闘機を一挙に失った。

「加賀」は当初戦艦として建造されたが、22年のワシントン海軍軍縮条約で主力艦の保有に制限が設けられたため、空母に設計変更された。41年12月、米ハワイの真珠湾攻撃に参加。ミッドウェー海戦で、米空母艦載機の攻撃を受け撃沈された。乗組員800人以上が犠牲になった。

旧日本海軍の空母「加賀」(海人社発行「世界の艦船」より)=共同

旧日本海軍の空母「加賀」(海人社発行「世界の艦船」より)=共同

米IT大手マイクロソフト共同創業者のポール・アレン氏=2018年10月死去=が設立した財団の調査チームが、約6千メートルまで潜水できる無人探査船を使って撮影した。船体は比較的当時のまま残っているように見え、副砲も確認された。担当者は「船体をさらに調べ、周辺海域で他の沈没船などの探査も続ける」と話している。

調査チームは今年7月、太平洋戦争末期の44年10月にフィリピンのレイテ沖海戦で沈んだ旧日本海軍の重巡洋艦「摩耶」とみられる船体の一部を発見。「武蔵」「比叡」など多くの戦艦の残骸を見つけるなどの成果を上げている。

ミッドウェー沖で沈没した旧日本海軍の空母を巡っては、米深海調査会社が99年にソナー画像などで残骸を発見したと発表していたが、船体特定などができなかった。

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