輸出が2期連続減、上期5.3%減 貿易統計
対中の落ち込み大きく

貿易摩擦
2019/10/21 11:40
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財務省が21日発表した2019年度上半期(4~9月)の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額は38兆2332億円となり、前年同期比で5.3%減った。減少は2期連続で、対中輸出が7兆2337億円と9.1%減ったことが影響した。中国を中心とした世界景気の減速を色濃く反映する結果となった。

9月単月の輸出額は前年同月比で5.2%減の6兆3685億円だった。10カ月連続で減った。中国向けの自動車部品のほか、米国向けの航空機部品が減った。日韓関係の緊張を背景に韓国向け輸出も減った。対韓輸出は半導体製造装置が55.7%減の231億円となり、落ち込み幅が大きかった。

財務省は輸出の減速について「自動車部品や半導体製造装置の減少が大きなマイナス要因になった。中国経済が緩やかに減速していることの影響を受けた可能性がある」としている。

上半期の対中輸出で特に減少幅が大きかったのは電機・自動車分野だ。液晶ディスプレー基板などの半導体製造装置の輸出額は32.2%減の4275億円、半導体自体の輸出額も9.8%減の4914億円だった。

輸送機関連ではギアボックスのような基幹部品を中心に自動車部品の輸出が減り、輸出額は27.1%減の3220億円だった。自動車そのものはハイブリッド車を中心に輸出が伸びて31.2%増の3965億円だったが、自動車部品や航空機などその他の落ち込みを埋めきれなかった。

中国を含めたアジア全体への輸出額は8.4%減の20兆4648億円だった。

景気減速が進む欧州連合(EU)への輸出も、2.7%減の4兆4080億円だった。5期ぶりに減少に転じた。EUからの離脱交渉に揺れた英国向けを中心に、医薬品が29.2%減の564億円になったほか、マルタ向けのタンカーを中心に船舶が63.6%減の324億円だった。

一方、米国向けの輸出は半導体製造装置や医薬品、建設機械を中心に伸びて2.3%増の7兆6878億円だった。増加は5期連続だったが、その他の地域への輸出減を補うことはできなかった。

輸出額から輸入額を差し引いた上半期の貿易収支は、8480億円の赤字。赤字は2期連続となった。輸入額は2.6%減の39兆812億円と5期ぶりに減った。原油などの輸入量は伸びたが、原油価格の下落や円高の影響で輸入額は5.5%減の4兆686億円となり6期ぶりに減少した。

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