英政権、10月末離脱巡り議会と攻防 3つのポイント

英EU離脱
3ポイントまとめ
ヨーロッパ
2019/10/21 4:00
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ジョンソン英首相はまだ10月末離脱の実現をあきらめていない=AP

ジョンソン英首相はまだ10月末離脱の実現をあきらめていない=AP

ジョンソン英首相が欧州連合(EU)からの離脱を目指す10月末まで、残り2週間を切った。17日に新たな離脱案でEUと合意にこぎつけたジョンソン氏は、19日の英議会下院での新合意案の採決を目指したが、下院は採決の先送りを決めた。それでもジョンソン氏は10月末離脱をあきらめていない。21日には離脱実現に必要な法案を英議会へ提出し、新離脱案の週内採決を狙う。英議会での攻防がヤマ場の1週間を迎えるのを前に、EU離脱を巡る事態が急展開した週末の経緯を振り返る。

(1)英議会、新離脱案の採決先送り

英議会下院は19日、英政府がEUとまとめた新たな離脱案の採決を先送りした。「離脱関連法が成立するまで採決を保留する」という、超党派議員団の修正動議が先に可決されたためだ。これによってジョンソン氏はEUへの離脱延期申請の法的な義務を負った。9月に成立した離脱延期法が、19日までに離脱案を巡って議会の承認を得られなければ、離脱期限の2020年1月末まで3カ月間の延長をEUへ申請するように首相に義務づけていたためだ。

 
【関連記事】英議会、新EU離脱案の採決先送り、修正動議を可決

(2)ジョンソン英首相、EUへの離脱延期申請で「奇策」

ジョンソン氏は19日、離脱延期法案に沿って、離脱期限を10月末から延期するようEUへ申請した。ただ書簡には首相の署名がなかった。一方、同時に送ったトゥスクEU大統領への手紙では署名をしたうえで「さらなる延期は英・EUの利益と関係を損なう」と訴えた。離脱延期法案に逆らうことは避けつつ、10月末離脱をまだあきらめていない姿勢をアピールした。

 
【関連記事】英首相、EUに離脱延期申請 「10月末」諦めぬ書簡も

(3)「10月末離脱」実現巡り、週明け攻防本格化

ジョンソン氏は21日に離脱の実現に必要な法案を英議会へ提出し、早期成立を目指す構えだ。一方、野党は修正案の提出などで審議加速を阻止する姿勢をみせる。10月末離脱を巡る攻防が週明けから激しさを増しそうだ。

 
【関連記事】英政権、「10月末離脱」へ議会と攻防 関連法案提示へ
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