認知症ケアで学会設立 「ユマニチュード」普及目指す

2019/10/20 21:16
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フランス発祥の認知症などの介護ケア技法「ユマニチュード」を広めるため、日本ユマニチュード学会が20日、東京都内で設立総会を開いた。導入した施設では、寝たきりだった高齢者が歩き出すなど効果が出ており、注目を集めている。学会は日本向けの研修プログラムや効果の研究のほか、実践する施設を認証する制度の導入を目指す。

ジネストさん(中央)と医師の本田さん(中央奥)は認知症の高齢者を立ち上げるなどのユマニチュードの技法を病院職員らに教えている(2018年2月、東京都千代田区)

「人間らしさ」を意味するユマニチュードはフランスの体育学の専門家、イブ・ジネストさん(66)が考案。「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱を介護ケアで実践するため、認知機能が低下している人には顔と顔を近づけてゆっくり話すなど、数多くの基本技法がある。

自治体では2018年2月に「認知症フレンドリーシティ・プロジェクト」を宣言した福岡市が普及啓発に取り組んでいる。病院や介護施設のほか、介護する家族や市職員など向けに研修し、認知症の症状の改善や介護する人の負担軽減などの効果を確認している。

フランスでは実践している施設の認証制度などがある。学会の代表理事に就任した本田美和子・東京医療センター総合内科医長は「すべての人の自律が尊重される社会の実現に向け、ユマニチュードの哲学、技法の研究と普及を進めたい」と話している。

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