決壊堤防、緊急復旧完了 国管理河川の12カ所
国土交通省は20日、台風19号の影響で堤防が決壊した国管理7河川の12カ所で、同日までに緊急復旧が完了したと明らかにした。コンクリートブロックを投入し、被災前と同じ高さまで土を盛った。当初は21日完了の予定だったが、作業を急ぎ、前倒しした。
12カ所は茨城県常陸大宮市、那珂市の那珂川や長野市の千曲川など。赤羽一嘉国交相は、鉄板などによるさらなる補強の完了時期について「今月末までを目指してしっかり進めたい」と述べた。視察先の福島県いわき市で記者団に語った。
都道府県管理河川では、堤防が決壊した123カ所のうち53カ所で緊急復旧が終わった。残る70カ所も作業には着手済みで、今月中に完了する見通しだ。
また同省は、護岸崩壊があった長野県内の千曲川と夜間瀬川の2河川5カ所について、管理者の県に代わって復旧工事を実施すると発表した。河川法に基づく代行制度で、台風19号の被災地では茨城県管理の河川堤防に続き、2例目となる。
〔共同〕