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ラグビーW杯、日本4強ならず 南アフリカに3-26

(更新)

ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会は20日、準々決勝が行われ、日本は東京スタジアムで過去2度の優勝を誇る南アフリカと対戦し、3-26で敗れた。1次リーグから快進撃を続けてきたが、過去最高成績となる8強で大会を去る。

日本は2015年前回大会の1次リーグで南アと初対戦し、34-32で歴史的勝利を挙げた。4年前の雪辱を果たした南アは2大会連続の4強入り。27日の準決勝でウェールズと対戦する。ウェールズは20日の準々決勝でフランスに20-19で勝った。

日本は今大会、9月20日のロシアとの開幕戦に勝って白星発進。アイルランド、スコットランドの強豪も下し、4戦全勝で1次リーグを首位通過した。

南アフリカの壁は文字通り高く、ぶ厚いものだった。スクラムでもモールでも、そしてラインアウトでも。最前線でその力を体感したフッカー堀江は言う。「自分たちがする(べき)ことは全部出した。南アフリカが強くてかなわなかった」。前半に許したリードは僅か2点だったが、後半は相手の背中が遠ざかっていった。

互いにペースを探るような段階で先制トライを奪われた。前半3分、自陣の22メートルライン付近で相手ボールのスクラム。少し押し込まれると、SHデクラークからWTBマピンピにパスが通り、そのままインゴールに飛び込まれた。

日本も黙っていない。先制を許してからは、ボールを保持して敵陣で長くプレーする。「スマートにボールを出して、速い展開に持っていくことが大事」と話していたSH流。狙い通りに素早くパスを回して南アを揺さぶり、福岡と松島の両WTBが幾度となく南ア防御網に突っ込んだ。

ただ、ここからゴールラインが遠かった。「幾つかチャンスはあったと思うが、残念ながら南アの方が勝って後ろ(後方)に戻されてしまった」とリーチ主将。松島も「あと一つというところでなかなかボールが出なかった。(南アは)まるで自分たちのサインプレーがわかっているかのようなディフェンスで、すごいプレッシャーを受けた」と振り返る。あと5メートルというところまでは迫るが、最後のところで緑の壁が立ちふさがった。

4年前のW杯で南アに逆転勝利し「ブライトンの奇跡」と称された日本。自国開催のW杯の準々決勝という大舞台で再現を狙ったが、同じ失敗の許されない南アは手堅かった。後半3分、ゴールラインまで40メートルというところで日本がファウルすると南アはPGを選択。時間が十分に残っていても着実に点差を広げた。

日本は徐々に反則が増え、自陣で過ごす時間が長くなっていく。後半29分には空いたスペースをマピンピに走られてトライを許した。

敗れはしたが、選手には充実感も漂った。福岡は「自分たちの目標は達成できた。思い残すことはなく、涙もあまり出ない。これが日本代表だと誇れるチームができあがった」と語った。ラグビー伝統国の間に割って入っての初の8強入りは、十二分に胸を張れる戦果だ。ジョセフ・ヘッドコーチも「強い決意を持って最後まで頑張った。チームを誇りに思う」とたたえた。この日スタジアムにつめかけた全ての人が同じ思いだったろう。勇敢な戦いぶりをたたえる万雷の拍手に見送られ、桜の勇者たちは大会を去った。(木村慧)

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