冠水被害の栃木県・あしかがフラワーパーク営業再開

台風19号
2019/10/20 13:39
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台風19号の大雨で施設全体が冠水した関東有数の観光施設「あしかがフラワーパーク」(栃木県足利市)が20日、営業を再開した。従業員総出で花の植え替えや物販・飲食店の清掃に取り組み、9日ぶりの開園にこぎつけた。運営会社の早川公一郎社長は「まだ飲食店などは営業できておらずマイナススタート。早期の全面再開をめざしたい」と気を引き締めた。

再開を待ちわびた来園者が続々訪れた(20日、足利市)

再開を待ちわびた来園者が続々訪れた(20日、足利市)

あしかがフラワーパークは4~5月に見ごろを迎える大藤に加え、500万球で彩る冬の夜のイルミネーションも有名で、国内外から年間150万人が来園する。午前9時に開園すると、再開を待ちわびたファンが続々と入園した。群馬県館林市から娘2人と訪れた50代の女性は「フラワーパークは癒やしの場。短期間で復旧してくれたみなさんに感謝しかない」と感激した面持ちだった。

台風19号が通過した12日、フラワーパークも近隣の川の氾濫に備え、土のうを積むなど対策をしたが、水位はみるみる上昇した。9万4000平方メートルの敷地のほぼ全域が冠水し「最も深いところで水位は1.8メートルにもなった」(早川社長)という。

イルミネーションに使うハスの形の装飾に付いた泥を手作業で落とす(20日、足利市)

イルミネーションに使うハスの形の装飾に付いた泥を手作業で落とす(20日、足利市)

被害は甚大だった。目玉の大藤は無事だったものの、見ごろを迎えていた紫の花を咲かすアメジストセージやバラは泥をかぶり、26日の点灯に向け準備を進めていたイルミネーションも水につかった。お土産などの物販のほか、消費増税に合わせて数千万円かけて入れ替えたPOSレジも廃棄を迫られ、被害は数億円に上るとみられる。

泥のついたビオラは植え替える(20日、足利市)

泥のついたビオラは植え替える(20日、足利市)

営業再開へ動き出せたのは水が引いた14日からだった。約150人の従業員総出で植物の泥を落としたり、植え替えを進めたりと休日返上で作業を進めた。まだ立ち入り禁止区域は残るものの「園内の7~8割を公開できた」(早川社長)という。厨房設備が被害を受けた飲食店も25日以降に団体予約の受け付けを再開する予定だ。

名物の大藤は無事だった(19年5月)

名物の大藤は無事だった(19年5月)

日本3大イルミネーションにも選ばれた名物のイルミネーションは、点灯を当初予定の10月26日から11月2日に遅らせる。浸水したイルミネーションの装飾の泥を手作業で落としたり、電気器具の通電テストをしたりと作業は多岐にわたるが、早川社長は「管理部門のスタッフも準備に加わり、必ず間に合わせたい」と力を込めた。

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