EU、際限なき先送り警戒 英離脱案の採決延期で

英EU離脱
2019/10/20 5:13
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ジョンソン英首相(左)とマクロン仏大統領=ロイター

ジョンソン英首相(左)とマクロン仏大統領=ロイター

【ベルリン=石川潤】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る新たな案の採決が19日の英議会で見送られたことを受けて、EU側では警戒が広がっている。ロイター通信によると、フランスのマクロン大統領は同日、ジョンソン英首相に対して「先送りは誰の利益にもならない」と警告し、英国がいち早く態度を明確にするように求めた。

EU側では政府と議会の足並みがそろわず、いつまでたっても態度を決められない英国へのいら立ちが強まっている。19日までに離脱案の承認を得られなかったことでジョンソン首相には離脱延期をEUに申請する義務が生じたが、同首相はあくまで10月末の離脱を目指す考えで、先行きは混沌としている。

10月末の離脱を再延期するには、英国が申請したうえでEUが首脳会議を開いて承認することが必要になる。残り10日余りで日程的にぎりぎりの状況だ。EUの欧州委員会の報道官は19日にツイッターで「英政府は我々にできるだけ早く次のステップを知らせるべきだ」と訴えた。

加盟国からは「離脱延期はそんなに簡単ではない」(アイルランドのコーブニー外相)との声も上がる。合意なき離脱よりは再延期を認めた方がよいと考える国は多いが、道筋も見えないまま、際限なく交渉を続けることに否定的な意見もくすぶる。誰か1人の首脳が強硬に反対すれば、離脱延期が認められずに合意なき離脱となってしまう危うさもある。

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