油流出、鉄工所が補償提示 佐賀大雨で被災者へ説明

2019/10/19 21:01
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8月下旬の記録的大雨で佐賀県大町町の「佐賀鉄工所大町工場」から油が流出したことによる被害を巡り、町と佐賀鉄工所(佐賀市)は19日、町役場で被災者向けの説明会を開き、鉄工所は住宅被害の程度に応じた補償額を提示した。対象は町内の約200世帯。

 佐賀県大町町の水田で、鉄工所から流出した油の除去作業に当たる自衛隊員(8月31日)=共同

 大雨による油の流出被害を受けた住民への説明会で、発言する佐賀県大町町の水川一哉町長。左は佐賀鉄工所の担当者(19日午後、大町町)=共同

町は生活再建支援金として、1世帯当たり最大300万円が支給されるほか、最大10万円の見舞金を支給する方針を示した。鉄工所は油流出の経緯や再発防止策について説明した。農作物や農地について、県による土壌のサンプリング調査の結果に基づき補償内容を検討する。

説明会は冒頭以外は非公開で、水川一哉町長や佐賀鉄工所の坂田潤一社長らと、86世帯123人の住民が出席した。水川町長は「心からお見舞い申し上げる。日常が戻るよう支援したい」と述べた。自宅が全壊し、油が流れ込んだという60代男性は取材に「金額に不満の声も上がっていたが、補償は精いっぱいの内容だと思う」と理解を示した。

説明会後、鉄工所の担当者は報道陣に「補償内容については一定程度理解いただけたと思っている」と述べたが、補償の詳細は明かさなかった。自宅が大規模半壊し、油の被害を受けたという80代男性は「鉄工所から150万~200万円が支払われるが、全然足りない」と憤った。

鉄工所は今月末から各世帯を訪問し、補償内容に理解を求める。鉄工所によると、大町工場からは推定約5万4千リットルの油が流出。町は油が約100ヘクタールに広がり、住宅約200戸、農地約41ヘクタールに被害が出たとしている。

〔共同〕

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