池袋暴走半年 犠牲者の父、事故ない社会めざす

2019/10/19 11:07
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東京・池袋で車が暴走し松永真菜さん(31)と長女、莉子ちゃん(3)が死亡した事故は19日で発生から半年。この日を前に真菜さんの夫(33)が取材に応じ、「2人の命を無駄にせず、少しでも事故をなくしたい」と語った。苦しみを抱えながらも「事故の被害者にも加害者にもなりにくい世の中」を目指し奔走している。

妻の松永真菜さんと長女、莉子ちゃんの写真。左は莉子ちゃんが描いた父親の似顔絵=共同

2人は自宅近くの公園から自転車で帰宅する途中で事故に遭った。直前にテレビ電話をしたばかり。「さっきまで話していた人がなぜむごい姿で横たわっているのか」。ぼうぜん自失となった。

しばらくして「こんな思いは誰にもしてほしくない」と強く感じた。事故をリアルに感じてもらえるよう遺影を公開し、安全運転を呼び掛けた。「僕は当たり前の日常を失ってしまったけど、せめて世の中の人の当たり前は続いてほしい」という一心だった。

他の死亡事故の遺族らと一緒に、自動運転の普及や高齢者の生活手段となる公共交通の充実を求める要望書を国土交通省に提出した。「軽い罪で終わる前例をつくらないように」と、旧通産省工業技術院の飯塚幸三・元院長に厳罰を求める署名も約39万人分集めた。

事故前に戻れたら、と泣かない日はない。それでも「できることは全部やって、人生が終わる時、2人に『頑張ったね』と言ってもらえるようにしたい」と声を振り絞った。〔共同〕

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