キューバ、国営商店での輸入品購入にドル解禁
外貨流出を防止

2019/10/19 7:13
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【メキシコシティ=丸山修一】キューバ政府は10月末にも国営商店での輸入品購入の際に米ドルなどの外貨使用を解禁する。現在は物不足を背景に輸入品の闇市場が急拡大しており、外貨が業者を通じて違法に外国に流出している。国営商店での買い物で使わせることで、キューバにとって貴重な外貨を少しでも多く政府の管轄下に置きたい考えだ。

共産党機関紙グランマなどによると、70以上の商店での買い物の際に外貨が使用できるようになる。あらかじめ米ドルやユーロなどの外貨を指定された銀行に預け、専用カードで購入する。対象はキューバ国内で人気の高い薄型テレビや冷蔵庫、エアコンなどの家電が中心となる。

キューバでは国営企業が商品流通を独占している。米による制裁などの影響で経済は停滞し外貨が不足、輸入品が十分に供給できていない。そのため、パナマやメキシコなどから個人使用として家電を持ち込み、違法に売却する闇市場が拡大している。AP通信によると闇市場を通じて年間20億ドル(約2170億円)分の外貨が流出しているという。

新制度導入に合わせて国営商店では輸入品の価格を見直し、市民が購入しやすいようにするとしている。ただ国営商店は品ぞろえが悪く、商品の拡充や価格政策でどれだけ闇市場に対抗できるかは不透明だ。米の制裁が続く中で、外貨不足を解消するのは容易ではなさそうだ。

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