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サイサン、中国地方進出 LPガス、広島の同業取得

液化石油(LP)ガス販売のサイサン(さいたま市)は、広島市に進出した。市内でLPガス販売業を営む橋本燃料の全株式を取得し、グループ化した。中国地方への進出は初めて。エネルギー自由化に伴う競争の激化を受けて営業エリアの拡大を進めており、西日本展開の足がかりとする。

16日に橋本燃料と株式譲渡契約を結んだ。同社は1932年創業で、LPガスや住宅設備機器などの販売を手掛ける。市内約1万2000件の顧客と取引があり、今後はサイサンの経営資源を活用し、電力や水とのセット販売などで顧客の新規開拓を狙う。

広島市に先立ち、9月には岩手県花巻市と宮古市のLPガス販売会社もそれぞれ買収した。取引先は2社で計2000件以上という。岩手エリアもサイサンの取引先がない「空白地域」だったが、地元企業の買収で営業基盤を固める。

電気やガスを巡ってはエネルギー自由化で大手を中心に競争が激化し、小規模事業者の経営環境が悪化している。事業承継に悩む経営者も少なくなく、サイサンはこうした企業のM&A(合併・買収)を通じて地域での事業継続と販売網拡大を両立させる考えだ。

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