トルコ軍のシリア軍事行動、120時間停止 米と合意

中東・アフリカ
2019/10/18 2:55 (2019/10/18 3:14更新)
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【イスタンブール=岐部秀光】トルコのエルドアン大統領は17日、首都アンカラで、同国を訪問した米国のペンス副大統領と会談し、シリア北部でのトルコ軍の作戦を120時間(5日間)停止することで合意した。ペンス氏が会談後の記者会見で明らかにした。

トランプ米大統領が今月、シリア北部からの米兵撤退を決断したことを受け、トルコ軍が同地域を実効支配していたクルド勢力への軍事作戦を開始。シリア情勢の一段の混乱が懸念され、国際社会の批判を招いた。

ペンス氏によると、エルドアン氏との会談は4時間以上にわたった。トルコ軍が作戦を停止している120時間に、米軍はクルドの武装組織の人民防衛隊(YPG)の撤退を支援する。YPGもこれに同意したもようで、国境から32キロの範囲から退くことになる。

ペンス氏は、クルド勢力が撤退後に完全な停戦を受け入れることにエルドアン氏が同意したと述べた。トルコが停戦すれば、米国はトルコに対する新たな制裁は実施しないという。

トルコ軍はシリア北部に「安全地帯」を設置する目的で今回の軍事作戦を開始した。会談では、これが平和的に実現するよう協力することでも一致した。

ペンス氏はまた、米軍が撤退してもシリア問題への関与を続ける立場を強調した。ペンス氏は会談の成果をトランプ氏に報告。トランプ氏はツイッターに「素晴らしいニュースで、エルドアン氏に感謝する。何百万人もの命が救われた」と投稿した。エルドアン氏もツイッターで「われわれの共通の努力が中東地域に平和と安定をもたらすと信じている」と述べた。

トランプ氏による今回の唐突な米軍撤退の発表は、同盟相手であるクルド勢力だけでなく、サウジアラビアなど中東の同盟国にも衝撃を与えた。米軍が引いた空白を埋めたロシアは、中東での影響力を一段と強めそうだ。

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