中国ネットイース子会社、25日に米上場 1億ドル調達

アジアBiz
2019/10/17 19:24
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【上海=松田直樹】中国ネット大手の網易(ネットイース)傘下で、ネットなどを通じて教育事業を展開する「網易有道」は、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に25日上場する。計画当初は3億ドル(約320億円)を調達する予定ともされたが、市場環境を勘案し、最大でも1億ドル程度にとどまる見通し。米中対立に収束の兆しがみえないなか、米国で上場する中国企業への風当たりも強まっているようだ。

ネットイースは子供向けのAI教育の展開に力を入れる(同社が杭州で開いたイベント)

網易有道は子供向けのAI分野などの教材の開発・販売事業などを展開する。公開価格は1株当たり15~18ドルに決定した。同社の19年1~6月期の売上高は5億4000万元(約82億円)、最終損益は1億8000万元の赤字だった。

親会社のネットイースはネット事業のほかゲーム事業が有名で、中国最大手の騰訊控股(テンセント)に次ぐ規模を誇る。2000年に米ナスダック市場に上場した。最近では9月に傘下の電子商取引(EC)事業をアリババ集団に売却するなど、事業の選択と集中を進めている。

今回の子会社上場の狙いは、中国政府が国を挙げて人工知能(AI)人材の育成に力を入れていることから、上場で調達した資金を使い、さらにAI人材の教育に関わる事業拡大につなげる狙いがあるとみられる。

一方で米国では中国企業に逆風も吹く。米証券取引委員会(SEC)などは18年末、米国に上場する中国企業について投資家に注意を呼びかけた。情報開示に不透明な面があり、米議会の超党派グループも6月、中国企業の会計監査を担当する監査法人の調査が難しく、信頼性が十分に担保できないとして、上場する中国企業の監督強化を求める法案を提出した。

こうした動きもあり、NYSEに上場するアリババは香港取引所との重複上場を現在計画しているとされる。

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