豪資源大手7~9月、鉄鉱石生産堅調も中国に不透明感

2019/10/17 17:30
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【シドニー=松本史】オーストラリアを拠点とする資源大手、リオ・ティントとBHPグループは17日までに7~9月期の生産・出荷実績を発表した。リオの豪州産鉄鉱石の出荷量は前年同期比5%増の8600万トン、BHPの生産量は横ばいで6900万トンだった。主要輸出先の中国では政府が景気刺激策としてインフラ投資を増やし、足元の鉄鉱石輸入量は増加している。ただ2020年の中国の鋼材需要は伸び悩みが予測され、今後の先行きは不透明だ。

豪州の鉄鉱石鉱山=リオ・ティント提供

リオのジャンセバスチャン・ジャック最高経営責任者(CEO)は16日、「堅調な市場への鉄鉱石出荷を増やすことができた」と述べ、主力の中国市場の需要が底堅いことを示した。17日に実績を公表したBHPも2020年6月期(通期)の鉄鉱石の生産量は、最大で前期比6%増になるとの見通しを今回も維持した。

ただ、豪州が輸出する鉄鉱石の8割が向かう中国経済には不透明感が漂う。世界鉄鋼協会が14日に発表した中国の20年の鋼材需要は19年見込み比で1%増にとどまる見通し。19年見込みの7.8%増から大きく減速することが予想されている。 同協会は「中国政府が大規模な景気刺激策を再び導入する可能性は低い」と指摘している。今の鋼材需要は昨年からの景気刺激策によるところがあり、中国の鉄鋼各社は強気の増産を進めている。だが、景気対策は長続きはせず、今後追加の対策が打たれなければ、鉄鉱石需要も次第に落ち込む可能性が高い。

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