死亡18人から多剤耐性菌 院内感染、大阪の病院

2019/10/17 13:16
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大阪府大東市の阪奈病院は17日、2017年から今年にかけて死亡した結核の入院患者のうち18人が、抗菌剤が効きにくい「多剤耐性アシネトバクター」に院内感染していたと明らかにした。うち男性(当時71)について「死亡との因果関係があった可能性が高い」とした。大半は感染確認から2カ月以内に死亡していた。

大阪府大東市の阪奈病院(17日)=共同

川瀬一郎院長は院内での報道陣の取材に「院内感染が続いているとの認識を持てなかった。深く反省している」と陳謝した。病院は多剤耐性菌によって男性の肺炎が悪化し、今年1月に亡くなったことを約7カ月間保健所へ届け出なかった。感染症法では菌による症状が出た場合、7日以内に届け出る必要があるが「重要視していなかった」と説明した。

大阪府の四條畷保健所は再発防止と、今後は院内感染を速やかに報告することを口頭で求めた。

病院によると、感染したのは当時58~97歳の男女19人で大半が70代以上。18人が亡くなった。結核患者が入院している本館5階と6階の19人から菌が検出され、外部の専門医が患者への影響を検証した。

その結果、18人は病状への悪影響がなかったが、男性については「肺炎を悪化させた可能性が否定できない」と結論付けた。感染源や感染経路は不明という。18人の死因は心不全や肺腫瘍など。

多剤耐性アシネトバクターは多くの抗菌剤がほとんど効かない多剤耐性菌の一つで、免疫力が弱っている人に感染すると肺炎などを引き起こす。

阪奈病院は結核病床約120床を含む約210床を持つ。〔共同〕

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