GM労使、協約改定で暫定合意 スト解除を17日判断

2019/10/17 2:45 (2019/10/17 3:49更新)
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GM工場ではストが1カ月以上続いている(ケンタッキー州)=ロイター

GM工場ではストが1カ月以上続いている(ケンタッキー州)=ロイター

【ニューヨーク=中山修志】全米自動車労組(UAW)は16日、30を超える米国工場でストライキが続いているゼネラル・モーターズ(GM)と、労働協約の改定に向けて暫定合意したと発表した。17日の全体会議で執行部案を採決し、承認されればストを解除する。1カ月を超える異例の長期ストが解消に向けて前進した。

UAWは会社との合意内容を明らかにしていない。11日に会社側に「包括的な提案」を提出し、GMが提案を受け入れれば労使で暫定的な合意を結ぶ意向を示していた。

17日に各支部の代表者らを集めて協議し、執行部がまとめた会社との暫定合意を認めストを解除するか採決する。GMとの交渉を率いたUAWのテリー・ディッテス副委員長は16日の声明で「組合員に大きな利益をもたらす合意に達した」と述べ、承認を呼びかけた。

UAWは4年に1度の労働協約の改定に当たり、GMに医療費負担の軽減や適正な利益分配、非正規従業員の正社員転用など5項目を要求した。労務費の上昇を懸念する会社との交渉は難航し、9月半ばから12年ぶりの全面ストに入った。

ストにはUAWに加盟するGMの従業員約4万6000人が参加し、完成車やエンジンなど全米31工場の操業が止まった。GMはストが1日延びるごとに5000万ドル(約54億円)規模の損失が生じるとの試算もあり、損失額はすでに10億ドルを超えるとみられる。ストが解除されれば工場の稼働率を上げ、挽回生産に入る方針だ。

GMは16日、「暫定合意に関するUAWの発表内容は事実だが、詳細は適切な時期に公表する」と声明を出した。スト解除が近づいたとの見方から、同日の米株式市場でGM株は前日終値比で一時3%上昇した。

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