株、「弱気」個人が持ち高解消

2019/10/16 20:30
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株式市場では16日、これまで相場の先行きに弱気だった個人投資家が持ち高を解消する動きが相次いだ。足元の相場急騰で損失を抱える恐れが出てきたためだ。相場下落で利益が出る弱気型のETF(上場投資信託)の発行済み投資口数は3週間ぶりの低水準。強気型のETFは信用売りの買い戻しが優勢だった。

弱気型の「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」は日経平均とは逆方向に2倍の値動きをする。口数は9月末以来の低水準になっている。

株価の上昇局面では今後の下落にかける「逆張り」の個人投資家が多く、本来は弱気型ETFが買われやすい。ただ、日経平均の上げ幅は4営業日で1000円超に達しており、市場では「損失拡大を防ぐために解約した」との見方がある。

強気型ETFを信用売りしていた個人も買い戻しに動いた。

「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」は15日、信用売りをする際に株を借りるコストとして支払う「逆日歩」が1日あたり70円と約1カ月ぶりの水準となっていた。

相場急騰のほか、逆日歩の負担を嫌って売り持ち高を手じまう動きが広がったようだ。同ETFの16日の売買代金は1600億円となり、東証1部銘柄で最大だったファーストリテイリングのほぼ倍になった。

ニッセイ基礎研究所の前山裕亮氏は「直近の傾向では2万1500円を超えると個人投資家は『下げ目線』になりやすい」と指摘する。

日経平均が2万1798円で引けた11日申し込み時点の信用取引の売り残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)も前の週から92億円増えていた。

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