ローランド・ベルガーが超小型EV 遠隔操作が可能

モーターショー
自動車・機械
2019/10/16 17:17
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ローランド・ベルガーが構想し約5カ月で実機完成にこぎ着けた超小型EV「バトラーカー」は遠隔操作が可能だ(16日、川崎市)

ローランド・ベルガーが構想し約5カ月で実機完成にこぎ着けた超小型EV「バトラーカー」は遠隔操作が可能だ(16日、川崎市)

独コンサルティング大手の日本法人ローランド・ベルガー(東京・港、長島聡社長)は16日、2人乗りの超小型電気自動車(EV)を開発したと発表した。仮想現実(VR)を活用した遠隔操作を可能とした。浜野製作所(東京・墨田)など中小町工場の約10社が中心となり完成させた。2019年度内にショッピングモールなど私有地で実証実験を行う計画だ。

開発した「バトラーカー」はトヨタ車体製の小型EV「コムス」の車体を活用。フレームやタイヤ、モーターなど主要部品を除きほとんどを交換・改造した。遠隔操作のためにブレーキやステアリングも電動化した。後部に取り付けた180度カメラから前方の映像をVR機器に電送するシステムなどを搭載する。現行の通信規格4G(LTE)を活用する方式で遠く離れた場所からも操作できる。遠隔操作できる超小型EVは珍しい。

最高時速を10キロメートルに抑えたことで安全性などを担保しながら遠隔操作を可能にした。ローランド社は人の移動だけでなく、物流や地域の見守りサービスなどにも活用を広げたい考え。車内デザインや外装などは順次、用途に応じて様々な仕様を開発する考えだ。

車体の販売ではなく、移動サービスとして提供する予定で価格は未定。長島社長は「地域ごとに数台の稼働を見込み、早期に数十台の常時稼働を目指したい」とした。公道で走行可能にもしたい考えだ。

ローランド社は昨年末に地域経済活性化事業を立ち上げており、地域の移動を促す手段の一つとして超小型EVを開発した。車体設計を浜野製作所、デザインをGK京都(京都市)、CAD設計を原田車両設計(愛知県みよし市)、遠隔操作システムをマリスクリエイティブデザイン(東京・墨田)が手掛けるなど技術力のある中小が結集した点も特徴だ。

バトラーカーは24日に開幕する東京モーターショー(一般公開は25日から)にも実演展示する。

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