「八丁味噌」老舗の主張一部認める 地理的表示で答申

2019/10/16 17:30
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産地と結びついた食品などを守る地理的表示(GI)保護制度に登録された愛知の豆みそ「八丁味噌」をめぐり、行政不服審査会が16日までに、保護の枠組みから外れた愛知県岡崎市の老舗2社の不服申し立てを一部認める答申を農林水産省に出したことが分かった。

味噌を入れた木桶に重しの石を積み上げて熟成させる(愛知県岡崎市のまるや八丁味噌)

2社は「まるや八丁味噌」社と「カクキュー」ブランドの「八丁味噌」社。農水省は2017年12月、幅広い製法を認める「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」(名古屋市)をGI保護制度に登録した。2社は江戸時代から続く伝統の製法だけを保護すべきだとして不服を申し立て、農水省が審査会に諮問していた。

9月27日付の答申は、老舗と組合それぞれの八丁味噌について、「社会的評価の観点からの検討が不十分だ」と指摘。必要な調査が尽くされていないとして、不服を認めなかった農水省の判断を「現時点で妥当とはいえない」と結論づけた。

2社は「答申に法的拘束力はなく、国の判断が覆される確証はないが、主張を一部認められた」と説明。農水省は「答申を受けて再度必要な調査、検討をして判断したい」とコメントした。

2社の八丁味噌は産地を岡崎市に限り、木おけなどを使う製法にこだわる。組合側にも木おけを使う蔵があるが、各社が条件を満たせる製法に合わせるため金属製のタンクも認めている。

模倣品排除やブランド保護を目的とした同制度には「神戸ビーフ」や「夕張メロン」など86品が登録されている。

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