EUと英、離脱修正案で協議 国境問題でなお溝

英EU離脱
2019/10/16 9:02
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【ブリュッセル=竹内康雄】英国の欧州連合(EU)離脱を巡ってEUと英国は15日、秩序ある離脱に向けた交渉を続けた。合意に向けた文書案づくりに着手したが、アイルランド島の国境問題については合意に達していない。10月末の離脱期限が迫るなか、交渉は大詰めの段階に入っている。

EU各国閣僚との協議に入るEUのバルニエ首席交渉官(15日、ルクセンブルク)=AP

複数の欧州メディアによると、17~18日のEU首脳会議を控え、EU側は離脱条件に関する交渉を15日までに終わらせることをめざし、欧州時間の同日中に締め切りを設定して英側に譲歩するよう迫った。だが現時点では英側は受け入れの回答をしていないもようだ。

最大の焦点はアイルランドと英領北アイルランドの国境を巡る問題だ。ジョンソン英首相は10月初旬に提示した新提案で、農産品や工業製品などの基準といったEUルールを北アイルランドに限って適用する一方、EUの関税同盟からは英全土が離脱する方針を示した。だがEU側は実効性ある税関検査ができるかなどを疑問視し、北アイルランドがEUの関税同盟に残る案を受け入れるよう求めているとみられる。

仮にジョンソン氏がEU側と離脱条件で合意できたとしても、英議会の承認を得る必要がある。それにはジョンソン政権に閣外協力する北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)の協力が欠かせない。DUPは関税同盟に残る案には難色を示しており、同党幹部とジョンソン氏が打開点を探っている。

アイルランドのバラッカー首相が15日「双方の認識の差はかなりある」と述べるなど、交渉の行方はなお流動的だ。だがEUのバルニエ首席交渉官は同日朝に「難しいが、今週の合意はまだ可能だ」と述べるなど、引き続き合意を探る機運は残っている。

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