本紙「データの世紀」に新聞協会賞 宮崎で授賞式

2019/10/16 9:00 (2019/10/16 15:02更新)
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編集部門で新聞協会賞を受賞し、表彰を受ける日本経済新聞社の阿部哲也次長(左)(16日午後、宮崎市)

編集部門で新聞協会賞を受賞し、表彰を受ける日本経済新聞社の阿部哲也次長(左)(16日午後、宮崎市)

日本新聞協会の第72回新聞大会が16日午後、新聞、通信、放送各社の代表者らが参加して宮崎市で開かれた。大会では2019年度の新聞協会賞の授賞式があり、編集部門では日本経済新聞社の「連載企画『データの世紀』とネット社会に関する一連の調査報道」(データエコノミー取材班、代表者は阿部哲也・企業報道部次長)、経営・業務部門では同「日本経済新聞 新聞広告IoT宣言」(代表者は村山亘・広告IoT化推進室長)など7件を表彰した。

連載「データの世紀」は2018年4月から1年以上にわたり、ネットにあふれる情報資源が経済や社会にどう影響し、どんな課題を投げかけているかを報じた。受賞者としてあいさつした阿部次長は「テクノロジーの副作用を抑えつつ、日本が成長していく処方箋を探り続けたい」と述べた。

授賞の理由について、新聞協会は「データを巡る社会の諸相を海外事例を含め多角的に紹介した」と評価した。連載では個人情報保護を巡る世界各国の対応や、巨大IT(情報技術)企業によるデータ寡占の問題など、デジタル社会で起きている最先端の課題をタイムリーに伝えてきた。

取材班はこれまで明らかになっていなかった重要事実を、独自の取材や分析で掘り起こす調査報道にも力を入れた。日本の個人情報保護法制の範囲が欧米より狭いことを指摘したほか、IT大手と取引先企業の偏った力関係も問題視し、関連規制の整備など政策論議に一石を投じた。

SNS(交流サイト)などのネット情報を分析して報道に生かす「データジャーナリズム」にも取り組んだ。

経営・業務部門で新聞協会賞を受賞し、表彰を受ける日本経済新聞社の村山亘・広告IoT化推進室長(左)(16日午後、宮崎市)

経営・業務部門で新聞協会賞を受賞し、表彰を受ける日本経済新聞社の村山亘・広告IoT化推進室長(左)(16日午後、宮崎市)

「新聞広告IoT宣言」は、あらゆるモノがネットにつながるIoT時代に対応し、紙の新聞広告をネットと結び付けて魅力や価値を高める試みが評価された。

スマートフォンなどで紙面イメージのまま記事や広告が読める「紙面ビューアー」を用い、閲覧データを分析して広告効果をスコア化する方法を開発。AR(拡張現実)アプリ「日経AR」を紙面の広告などにかざすと動画や音が楽しめる新たな閲読体験も届ける。

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