ロシア軍、シリア北部で警戒活動 米軍撤退の空白埋める

2019/10/16 0:44
保存
共有
印刷
その他

【モスクワ=石川陽平】ロシア国防省は15日、同国軍がシリア北部のマンビジュで警戒活動を実施していると発表した。トルコ軍とシリアのアサド政権軍やクルド人主体の武装勢力「シリア民主軍(SDF)」の衝突を防ぐ狙いで、米軍がマンビジュから撤収した空白をロシア軍が埋める形になった。

15日、国境地帯でシリア北部への進軍に備えるトルコ軍=AP

ロシア国防省はシリア北部の情勢について「ロシア軍警察がマンビジュ地域の北西部で、シリア政府軍とトルコ軍の境界線に沿ってパトロールを続けている」と発表した。「トルコ軍と協力している」として、トルコ側と調整した上で行動していることを示唆した。

シリア北部では、トランプ米大統領が米軍の撤収を指示したことを受け、クルド人勢力の掃討作戦のために進出したトルコ軍と、これに対抗して北上したアサド政権軍が衝突する恐れが出ている。アサド政権を支援するロシアのラブレンチエフ大統領特別代表は15日、「我々は衝突を許さない」と強調した。

マンビジュはこれまで米軍の支援を受けていたSDFが実効支配していたが、米軍の撤収でトルコ軍の攻撃を受ける懸念が強まっていた。米軍撤収によりシリア北部で勢力を拡大した形のロシア軍だが、マンビジュでの警戒活動はトルコ軍とSDFの衝突を避けたい米軍と調整済みだったとの見方も出ている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]