米ゴールドマン、純利益26%減 M&A業務が低調

2019/10/15 23:21
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【ニューヨーク=宮本岳則】米金融大手ゴールドマン・サックスが15日公表した2019年7~9月期決算は、純利益が18億7700万ドル(2027億円)となり、前年同期に比べて26%減った。世界的な先行き不透明感からM&A(合併・買収)など企業活動が低調で投資銀行業務の収益が落ち込んだ。アップルと組んで始めたクレジットカード事業など新規ビジネスの関連費用も重荷となった。

ゴールドマン・サックスの2019年7~9月期決算は企業活動が低調で投資銀行業務の収益が落ち込んだ=AP

売上高に相当する純営業収益は6%減の83億2300万ドルとなった。最終減益は3四半期連続。1株あたり利益は4.79ドルとなり、米調査会社ファクトセットがまとめた市場予想平均(4.81ドル)を下回った。決算発表を受けて、15日の米株式市場ではゴールドマン株が売り優勢で始まり、一時は前週末比3.5%安まで売られる場面があった。

部門別では投資銀業務の落ち込みが響いた。7~9月期の純営業収益は15%減の16億ドルにとどまった。M&A助言業務に加え、株式引受業務が苦戦した。新規株式公開(IPO)が低調で、手数料収入が伸びなかった。一部の大型IPO銘柄で上場後に株価が低迷するケースがみられ、上場予備軍の企業や新株購入を検討する投資家が慎重になっている。

営業費用は1%増えた。最大の費用項目である経営幹部や従業員の報酬は10%減となり、適正化が進んだ。一方でIT(情報技術)投資やクレジットカード事業の関連費用など将来の成長に向けた投資がかさみ、営業収益の落ち込みを補えなかった。

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