韓国、全高速道路で自動運転対応 24年までに整備

アジアBiz
2019/10/15 20:53
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【ソウル=細川幸太郎】韓国政府は15日、国内の全高速道路で完全自動運転を実現するためのインフラ整備を急ぐと発表した。主に国内企業と共同で、道路周辺の精密な3次元地図データを開発するほか、車に車線の幅や信号機の状況を伝える通信機器を整備する。まずは国内5500キロメートルの高速道路に導入し、24年をメドに主要都市の一般道にも広げる構想だ。

通信会社も自動運転技術の開発に取り組んでいる(SKテレコムの実証実験)

自動運転技術の実現には、車両自体の機能開発だけでなく、道路や信号機などインフラ側の機能拡充も重要になる。例えば、信号機と車が直接通信すれば、車載カメラで信号の色を判断するよりも、正確に信号機の状態を把握できるためだ。車と道路、車と信号機が情報をやり取りできる通信規格を今後、関連省庁が策定し、企業側に製品開発を促すという。

韓国は官民が連携して次世代通信網「5G」の整備を世界に先駆けて進めており、自動運転関連の通信規格の策定で先手を打つ狙いもありそうだ。KTやSKテレコムなどが同分野の研究開発を進めており、政府が自動運転実用化のロードマップを示すことで民間の開発を加速させる。

ただインフラ側の整備が進んだとしても、車両自体の自動運転技術は他国に比べて遅れている。韓国最大手の現代自動車は9月に米自動車部品大手の米アプティブ(旧米デルファイ・オートモーティブ)と同分野で提携し、競合との遅れを取り戻そうと動き始めたばかり。官の中長期的な構想に対して、民間企業の実行力が伴うかは不透明な部分もある。

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