ウクライナの夜明けは遠いか 大統領に逆風
上級論説委員 坂井 光
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ハネムーンは終わりを告げた。5月20日に就任し、7月の議会選でも圧勝したゼレンスキー・ウクライナ大統領にとって初めて感じる逆風に違いない。
それは9月下旬、思わぬところから吹いてきた。米国発の、いわゆるウクライナ疑惑だ。その風に巻き込まれたダメージは小さくなかった。
まず、トランプ大統領の政治工作に手を貸す印象を与えてしまった。これは、法の支配のもと汚職追放を掲げるゼレンスキー大統領への国民の期待...
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