オトモ、訪日客向けにアニメの聖地巡礼ツアー
訪日客向けサービスのスタートアップ、otomo(オトモ、東京・文京)は一般社団法人のアニメツーリズム協会(東京・千代田)と連携し、訪日外国人が作品の舞台となった場所や建物をガイドと巡る公式の「聖地巡礼ツアー」を共同開発する。10月下旬から予約の受け付けを始める予定。

オトモに登録するガイドが訪日客向けに英語や中国語などで案内し、作中のシーンそっくりの写真を撮るなどの体験ができる。「聖地」だけでなく周辺の魅力的な観光スポットを紹介したり、ツアー参加者限定の作品グッズを渡したりすることも検討する。
第1弾として人気作品「涼宮ハルヒの憂鬱」の舞台である兵庫県西宮市を4時間半ほどかけて巡る行程など、2~3作品でツアーを組む。1回あたりのツアーの参加人数は最大6人で、現地集合・解散とする計画だ。
日本のアニメやマンガに興味を持って来日する旅行者は多いが、私有地と気付かずに立ち入ってしまうなど、地域に住む人たちとトラブルになる懸念もある。ガイドが案内することで地域の観光資源を訪日客へ円滑に紹介し、地元経済の活性化にもつなげる考えだ。
(斎宮孝太郎)