「敬老パス」JRや名鉄、近鉄も可能に 名古屋市
名古屋市は市内在住の65歳以上の人が市営地下鉄や市バスで使える「敬老パス」について、2022年2月を目標に市内のJR東海と名鉄、近鉄でも利用できるように見直す。財源の確保に向け、利用回数は現在の無制限から年700~800回とする見通し。
敬老パスはICカード式で、所得に応じて年間1千~5千円の負担金を払えば市営地下鉄や市バスが乗り放題になる。22年2月からはJR、名鉄、近鉄の市内運行区間に対象を広げる。乗車駅と降車駅がともに市内だった場合に適用する。
市は事業費の上限額を現在140億円程度としている。対象の交通機関を拡大した後も利用回数を制限することでほぼ同水準を保つ。
私鉄の場合は、利用者はあらかじめ敬老パスにチャージした上で運賃を支払って乗車し、市が後で運賃相当額を利用者に返すという。市は今後、対象交通機関の拡大に向けてシステム改修などを進める。