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インスタグラム、男性1位は山崎賢人 女王は渡辺直美

タレント「SNSパワー」ランキング 2019

NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!では、タレント「SNSパワー」ランキング調査を実施。インスタグラム、フェイスブック、ツイッター、アメーバブログのいずれか、もしくは複数のSNSを利用する1500組の芸能人・著名人を対象に、「発信力」「拡散力」の目安となるフォロワー数をランキング化した。インスタグラムのフォロワー数でトップに立ったのは、インスタ女王こと渡辺直美。男性1位は山崎賢人だった。

写真や動画を共有するSNS、インスタグラムの日本での利用者が急増している。2019年3月時点での日本国内における月間アクティブユーザー数は3300万人(Facebook Japan発表)。17年10月時点から、1年半で1300万人も増加した。

芸能界でも、新規利用が相次ぐ。乃木坂46を卒業した西野七瀬は、2月にアカウントを開設すると、1日で35万人のフォロワーを獲得。さらに世間を驚かせたのは、山下智久だ。ジャニーズ事務所所属タレントとしては初めて、5月にインスタグラムのアカウントを開設すると、なんと7時間強でフォロワー数100万人を突破。さらに4日後には200万人を超え、山下は感謝の投稿を行った。

女性タレントが上位を占める

今、日本のタレント・著名人で最もフォロワーを抱えるのは誰か。編集部で独自に調査したところ、1位はお笑い芸人の渡辺直美だった。その数は888万3418人。これにローラ、水原希子、木下優樹菜が500万人台で続く。

他のSNSと比べて、女性タレントがフォロワー数ランキングの上位に多いのが、インスタグラムの特徴だ。トップ30のうち女性が23人を占めている。ローラや水原、そして13位の新木優子らモデル業も務める面々は、フォロワーが参考にしたくなる、ファッション誌のようなスタイリッシュな写真の投稿が多い。一方、18年9月に第一子を出産した佐々木希は、ファッション写真に加えて、「#希んちのごはん」とハッシュタグをつけた自作の料理写真も投稿して人気だ。

男性タレントでは、フォロワー数約337万人の山崎賢人がトップ(全体6位)。山田孝之(9位)、山下智久もトップ10入りした。山崎、山田など男性タレントの投稿は、映画やドラマの共演者とのオフショットが多い。彼らの素顔を知りたいというファンのニーズにマッチしているようだ。28位の新田真剣佑の投稿も同様。2月には、「お亮と大志とけんけんとデート」(原文ママ)とコメントを添えて、山崎賢人が撮影、吉沢亮、中川大志、新田の3人が並ぶプライベートショットをアップすると、67万以上の「いいね」を集めた。

日経エンタテインメント!では18年4月末にも同様の調査を行った。その時点の渡辺のフォロワー数は約797万人。1年強で90万ほど増えていることになる。今回の調査でフォロワー数ランキングのトップ30に入ったタレントは、前回と比べて順位の変動はあれど、誰一人としてフォロワー数が減っていない。ちなみに、前回調査での30位は石田ゆり子で、当時のフォロワー数は約154万人だった。対して、今回30位の永野芽郁は約224万人。インスタグラムのフォロワー数が、全体的に増えていることが分かる。

今年上半期にフォロワー数を大きく伸ばした1人は、1月期のドラマ『初めて恋した日に読む話』でブレイクした横浜流星。79万人増やして94万人となった。ドラマ『3年A組‐今から皆さんは、人質です‐』に出演した永野芽郁と今田美桜もそれぞれ74万人、59万人もフォロワー数を伸ばしている。

ストーリーズでファンと交流

インターネット環境が年々進化し、各SNSでは動画の投稿が増えている。調査会社マーケティング・リサーチ・キャンプが発表した、18年の動画視聴傾向によると、動画を見る場として最も利用率が高いのはYouTube。だがインスタグラムも急伸しており、特に10代では約6割が動画を視聴するプラットフォームとしてインスタグラムを挙げている。

写真に加えて動画を投稿するタレントも多い。上半期の投稿のうち動画の割合が高い人物を調べたところ、まず目を引いたのは俳優の伊藤健太郎だ。全投稿数131のうち半数近い63が動画だった。その内容は、バラエティ番組やラジオ番組など、様々な現場の合間に動画を撮影し、放送の直前に見どころなどを伝えるものが多い。

ロックバンド、ONE OK ROCKのボーカリスト・Takaも動画投稿が多い。ライブを行うごとにステージ上からファンを撮影している。ライブに参加したファンにとっては特別な思い出になるだろう。多いものでは、40万を超える再生回数を記録している。

インスタグラムには、メインのフィード画面とは別に、写真や動画の投稿ができる「Instagramストーリーズ」機能がある。投稿から24時間経つと自動的に削除されるため、気軽に投稿できると人気で、日本では利用者が1日に投稿するストーリーズの数が2年間で20倍に増加したという。自動的に削除される性質上、投稿数を調査することは難しいが、ストーリーズをアーカイブとして保存するタレントも多いため、そこから利用方法を探った。

インスタグラムでは、フォロワーとコミュニケーションが取れるストーリーズ用の新機能を相次いで投入している。今年に入っては、「質問はありますか?」というスタンプが利用できるようになった。これをうまく活用するのがダレノガレ明美だ。ダレノガレに寄せられる質問は恋愛相談が多いが、ときには「愛想良くしたら?」という厳しい意見も。これに対し、「んー私に会ったことあるのかな? あと、愛想って良くしなきゃいけないものなの?」と切り返している。このやり取りが、サバサバしているとファンの好感を集めた。木下、ダレノガレともに、ファンと積極的に交流することで、距離の近さを感じさせることに成功している。

調査対象:インスタグラム、フェイスブック、ツイッター、アメーバブログのいずれか、もしくは複数のSNSを利用する1500組の芸能人・著名人。主に日本で活動する人が対象
調査期間:2019年1月1日~6月30日
調査項目:インスタグラムは(1)フォロワー数/読者数、ツイッター、フェイスブック、アメーバブログは(1)フォロワー数/読者数、(2)期間内の投稿数、(3)1投稿に対する「いいね」「コメント」などリアクションの平均値

(日経エンタテインメント!編集 羽田健治)

[日経エンタテインメント! 2019年10月号の記事を再構成]

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