「水 食料」地面にSOS 宮城・丸森町、台風被害甚大

2019/10/15 13:45 (2019/10/15 20:56更新)
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宮城県丸森町の地面に書かれた「水 食料」の文字(15日午後0時34分)=共同

宮城県丸森町の地面に書かれた「水 食料」の文字(15日午後0時34分)=共同

台風19号の大雨で大規模な浸水被害を受けた宮城県丸森町は15日、発生から3日を経て新たに廻倉地区で土砂崩れによる複数の安否不明者情報が出るなど、被害の全体像がなお見えない状況が続いた。

町内は道路が寸断し、情報も錯綜(さくそう)。上空に向け「水 食料」と書かれたSOSサインも確認された。町中心部はようやく水が引き車や徒歩で通行可能になったが、地表を一面の泥が覆い、自衛隊員がシャベルなどで撤去に当たった。

大雨で周辺が冠水した役場は12日以降、ボートがないと行けない「陸の孤島」だった。町内の川では橋に大量の流木も。14日午後に阿武隈川につながる水門を開き、ポンプ車7台で排水を続けた。総務課の男性職員は「やっと本格的に復旧に取り組める」と気を引き締めた。

館矢間小学校では、仙台市水道局の職員らが住民への給水作業に当たり、住民約30人が並んだ。

丸森町役場近くに住む英語教師、ブライトンふみ子さん(52)は「14日夜は膝まで水かさがあった。水が引けたのは一歩前進だ」とほっとしていた。

役場の3階大会議室などには住民約100人が避難。14日午後、ブルーシート上に毛布を敷き、横になっていた渡辺たついさん(80)は「胸の高さまで水が来て全身びしょぬれになったが、消防隊員におんぶして助け出してもらった。皆にとても良くしてもらっている」と涙を見せた。

3歳の娘と避難する自営業、西岡理絵さん(39)は15日午前「怖がる娘の震えが止まらない。早く帰宅したい」と嘆いた。

町では、保科郷雄町長以下、町職員が泊まり込みで対応に当たるが、電話の不通で県や関係機関との連絡に往生した。近隣自治体からの支援申し出にも、受け入れに向けた調整になかなか手が回らないという。14日、山本勝宏危機管理専門官は「職員は机の上で2~3時間の仮眠を取るのが精いっぱい。断水もあり、復旧作業は山積みだ」と疲れを見せた。〔共同〕

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