クルマや工場はこう変わる 三菱電機がCEATECで示す

BP速報
2019/10/15 13:05
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三菱電機のコンセプトカー「EMIRAI4(2019)」。自動運転車の快適な車内空間の実現を目指して開発した。ただし、走行機能は持たない(写真:日経 xTECH)

三菱電機のコンセプトカー「EMIRAI4(2019)」。自動運転車の快適な車内空間の実現を目指して開発した。ただし、走行機能は持たない(写真:日経 xTECH)

日経クロステック

新技術で変わる姿を具体的に見せる──。三菱電機は15日に幕張メッセ(千葉市)で開幕した国内最大級の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)2019」において、新しい技術がクルマや工場などをどのように変化させるのかが一目で分かる展示にしている。技術的には確立しており、遠い未来ではなく実用レベルの出展が多いのが特徴だ。

最も目立つのが、自動運転車を想定したコンセプトカー「EMIRAI4(イーミライフォー、2019年モデル)」。ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)として「ドライビング・モニタリング・システム」を開発。従来の狭角カメラから広角カメラに切り替え、運転手と助手席同乗者の両方の顔を認識できるようにした。

これにより、例えば個人を特定し、クラウド上のスケジュールに基づいて行き先をセンターコンソール部分に設置したディスプレーに表示。入力レスでスケジュールに記載された行き先を設定できる。2人の行き先が異なる場合は、その両方に最短で着けるルートを算出してそれぞれを送り届ける。

運転席(左側)の前には大型のディスプレー「クロッシングディスプレー」を搭載。垂直面のディスプレーと水平面のディスプレーの2つの映像を重ね合わせることで、奥行きのある立体的な表示を可能にした。車車間通信により前を走るクルマから情報を受け取って動きを予測し、注意を促す表示もこのディスプレーに出す。

立体感のある表示ができる「クロッシングディスプレー」。車車間通信を利用した注意喚起の表示(ここでは「車間距離確保」)もできる。写真では立体的に感じないが、肉眼ではそう見える(写真:日経 xTECH)

立体感のある表示ができる「クロッシングディスプレー」。車車間通信を利用した注意喚起の表示(ここでは「車間距離確保」)もできる。写真では立体的に感じないが、肉眼ではそう見える(写真:日経 xTECH)

■作業者の動作分析をスピードアップ

工場分野では、人の動きを分析する人工知能(AI)技術「骨紋(こつもん)」を見せた。カメラで撮影した映像から特定の動作を見つけ出す技術で、作業者の骨格を分析して作業のミスや無駄な動きを自動的に検出する。

人の動作を分析するAI技術「骨紋」。工場の作業者の骨格の動きを検出し、ムダを「見える化」する。ここでは記者の骨格を検出している(写真:日経 xTECH)

人の動作を分析するAI技術「骨紋」。工場の作業者の骨格の動きを検出し、ムダを「見える化」する。ここでは記者の骨格を検出している(写真:日経 xTECH)

具体的には、手本とは異なる作業をカメラ映像から検出し、作業時間のばらつきや無駄な動きを「見える化」する。この見える化されたデータを使うことで作業データの分析時間を短縮する。三菱電機は自社工場で実証実験を行い、作業分析の時間を従来の30日から3日へと10分の1に短縮できたという。

いずれも今回の展示で来場者の意見を集約し、実用化の可能性や時期を探るという。

(日経 xTECH 近岡裕)

[日経 xTECH 2019年10月14日掲載]

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