ベネズエラ、最低賃金3.75倍に 約820円、生活賄えず

2019/10/15 3:58
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【サンパウロ=外山尚之】ベネズエラ政府は14日、最低賃金(月額)を現在の3.75倍となる15万ボリバルソベラノ(Bs)に引き上げると発表した。実勢レートで約7.6ドル(約820円)となる。ハイパーインフレが一時よりは落ち着いたなか、国民の不満を抑えるためだが、生活必需品の購入には到底足りず、インフレの加速を再び招く可能性もある。

ベネズエラのハイパーインフレは落ち着きつつある(9月、カラカス)

これまで、最低賃金は4万Bsだった。9月末時点でカラカスのスーパーではトマトが1キログラム2万8千Bsで売られており、ほとんどの国民が賃金では生活を賄えない状態が続いていた。今回の賃上げでも状況は変わらないが、独裁体制を確立したマドゥロ政権の実績としてアピールするとみられる。

ベネズエラでは1月に年率268万%の物価上昇率を記録するなどハイパーインフレが続いていたが、足元では物不足の解消でインフレは沈静化しつつある。9月の物価上昇率は同5万%程度だった。

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