北陸新幹線の車両浸水、全編成の3分の1 被害把握難しく

2019/10/14 19:37
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水が引いたJR東日本の長野新幹線車両センターに並ぶ北陸新幹線の車両(14日午後1時33分、長野市赤沼地区)=共同

水が引いたJR東日本の長野新幹線車両センターに並ぶ北陸新幹線の車両(14日午後1時33分、長野市赤沼地区)=共同

台風19号による千曲川の堤防決壊で、浸水したJR東日本の「長野新幹線車両センター」(長野市)は14日までに、水に漬かった新幹線車両の周辺から水が引いた状態になった。センターがある長野市赤沼地区には避難指示が継続しており、センターの屋内施設など詳しい被災状況の把握が難航しているという。

被害程度によっては今後補修に相当時間がかかるという。

北陸新幹線の車両30編成のうち3分の1に当たる10編成120両が水に漬かった。10編成はJR東が保有するE7系8編成と、JR西が保有するW7系2編成。場所は屋外が7編成、屋内が3編成だった。

新幹線車両の床下にはブレーキや空調を制御する装置、変圧器など走行に欠かせない重要な機器が搭載されている。車両は床下からかなりの高さまで浸水した。補修では床下にある電気系統の機器の基板交換か、機器自体の交換が必要になるとみられる。

浸水のためセンターで作業するのは難しく、別の車両基地までけん引して移動した後の作業になる可能性もある。さらに客室内に水が入り込んでいれば、座席の清掃や交換も必要だ。

車両センターは長野駅の北東約10キロの新幹線沿いにある。JR東は「新幹線が走る本線に浸水しているとの情報もあるが、避難指示が出ている区間もあり確認に行けないため、分からないというのが実情だ」と説明している。

北陸新幹線は13日夜から東京―長野間で本数を減らし運転を開始。金沢―富山間のつるぎは通常運転を続けている。

14日に金沢―糸魚川間の上下線で1時間に1本程度、運行した臨時はくたかは、15日は金沢―上越妙高間に範囲を拡大して運転する。

〔共同〕

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