水引いた福島の工業団地 企業が被害確認急ぐ

2019/10/13 20:18 (2019/10/14 14:57更新)
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水が急速に引いた郡山中央工業団地(14日午前、福島県郡山市)

水が急速に引いた郡山中央工業団地(14日午前、福島県郡山市)

台風19号による阿武隈川の氾濫で大部分が冠水した郡山中央工業団地は14日になり急速に水が引き、多くの場所に車や徒歩でたどりつけるようになった。一時は1メートル以上冠水したため、道路や工場の敷地には泥が広がっている。建物をかさ上げしていた企業が多いものの、過去30年以上ない大規模な水害だけに各社は確認に追われた。

大和ハウス工業の大型物流施設、DPL郡山1は1日に一部が稼働したばかりだった。地盤を1メートル、倉庫のフロアはさらに1メートル高くし合計2メートルかさ上げしており「倉庫の中を確認したところ水は入っておらずほっとした」(渡辺靖彦福島支社長)。

阿武隈川の対岸が郡山中央工業団地。左奥の白い建物はパナソニックの工場(13日午前、福島県郡山市の中央大橋)

阿武隈川の対岸が郡山中央工業団地。左奥の白い建物はパナソニックの工場(13日午前、福島県郡山市の中央大橋)

同工業団地に本社工場のあるセブン&アイ・ホールディングスグループの総菜会社、ライフフーズは「事務所は浸水したが、工場の床はかさ上げしている。設備への被害があったかは調査中」という。

一方、中小企業には洪水対策が十分でなく、事務所のガラスが壊れたり、作業場が泥まみれになったりする例も見られた。

工業団地の中央部に本社工場のある幸楽苑ホールディングスは状況を確認するため14日に全体の約4割にあたる200店を休業。神奈川県小田原市の大型工場からバックアップすることにした。

中央工業団地にはパナソニックの電子材料の工場、日立製作所の情報機器関連の工場、アサカ理研の本社など約150社が進出している。

同工業団地は1986年8月にも台風による集中豪雨で約1メートル冠水した。近くを流れる谷田川、逢瀬川の堤防が決壊したためだ。

その後、国や自治体は各河川の堤防の強化、ポンプ場の整備などを進め、現在も治水事業が継続しているさなかの出来事だった。

一方、JR東北本線を挟んだ反対側の郡山駅西口の繁華街やオフィス街は13日未明に一時冠水で車が通行できない状態だったが同日朝には水が引いた。

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