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多摩川氾濫で浸水「怖かった」 東京・二子玉川

「街の中が泥だらけ」「どう対策すれば…」

台風19号から一夜明け、住民たちは汚泥の掃除に追われた(13日午前、東京都世田谷区)

台風19号に伴う多摩川の氾濫で浸水被害があった東京都世田谷区の住宅地には、被害の爪痕が生々しく残った。東急田園都市線二子玉川駅近くの多摩川沿いの路上はぬかるみ、泥水がたまったままの建物も。歩行者は足元を気にしながら歩き、スコップで泥をかき出す住民の姿が目立った。

「事前に手を打っていたが、想定を上回る浸水だった」。多摩川沿いにある世田谷記念病院の男性職員(55)は嘆く。1階の機器が水没して故障し、万全な治療ができないとして13日朝から、重症患者など約160人を別の病院に移送する作業に追われた。

12日夜のピーク時は1階に高さ1メートルぐらいの水が流れ込んだという。事前に書類や検査機器などを机の上に移動させ、重くて運べない機器は柵で囲って備えをしていたが、ほとんどが水にぬれてしまったという。「どう対策をすればよかったのか」とため息をつく。

多摩川沿いの歯科医院は屋内に数十センチの水が残り、椅子や機器などがぬれたまま。数年前から通院する一人暮らしの無職女性(70)は気になって訪れたといい、「昨夜は怖くてたまらなかった。自宅の近くでこんな被害が起きるとは」とぼうぜんとした。

台風19号による大雨で増水し濁流となった多摩川。東京都世田谷区では氾濫した(13日午前7時48分)=共同

「もう少しで家中が水浸しになるところだった」。12日夜に川から離れた近所の知人宅に避難し、13日朝に帰宅した男性会社員(48)は玄関口の下まで迫っていた水の痕跡を見て驚いた。「街の中が泥だらけ。こんなことは初めてだ」と嘆き、家族3人で自宅前の路上の泥を水やほうきで片付けた。

世田谷区災害対策課は13日も各所に避難所を開設し、職員を現地に派遣するなどして被害の詳細を調べた。同課の担当者は「前例のない事態で混乱気味だが、安全確認を急ぎたい」と話した。

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