令和初の観艦式は中止に 防衛省、災害対応を優先

2019/10/13 10:03 (2019/10/13 22:46更新)
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前回2015年10月の観艦式で、護衛艦「くらま」艦上から観閲する安倍首相(中央)(神奈川県沖の相模湾)

前回2015年10月の観艦式で、護衛艦「くらま」艦上から観閲する安倍首相(中央)(神奈川県沖の相模湾)

河野太郎防衛相は13日、神奈川県沖の相模湾で14日に予定していた観艦式を中止すると発表した。台風19号に伴う各地の被害を受け、災害対応を優先する。防衛省で記者団に「誠に残念ながらこういう状況に鑑みて中止にしたい」と述べた。自衛隊には台風被害があった自治体から災害派遣要請が相次いでいる。

観艦式は海上自衛隊最大の記念行事で、開催は2015年以来4年ぶり、令和になってからは初めてだった。陸上自衛隊と航空自衛隊の観閲式と毎年持ち回りで実施している。観艦式の中止は3度目で過去2回も台風の影響で見送った。

観艦式には米国や英国、オーストラリア、カナダ、シンガポール、インド、中国の過去最多の7カ国が出席する予定だった。初参加の中国軍の最新鋭ミサイル駆逐艦「太原」は10日に横須賀港に入港していた。日中両政府が18年に合意した艦艇の相互訪問だ。他の複数の国の艦艇もすでに来航し、ここ数日は台風に備えて安全が確保できる地域に退避していた。

海自は近く、一部の国の艦艇と太平洋沖で共同訓練を実施する見通しだ。観艦式に参加する国は日ごろから防衛交流が盛んであり、日本に寄港した機会を生かす。

韓国軍は参加しないことになっていた。最近の日韓関係の悪化を踏まえ海自が招待しなかった。15年には自衛隊の観艦式として初めて駆逐艦1隻を派遣していた。18年12月の韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題に加え、韓国が今年8月に日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決め、日韓間の防衛協力は滞ったままだ。

14日の観艦式では安倍晋三首相が事実上の空母化が決まっている護衛艦「いずも」に乗艦し、訓示する予定だった。いずもは同型の護衛艦「かが」とともに最新鋭ステルス戦闘機F35Bが離着艦できるように改修する。

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