首都圏在来線、運行を順次再開 東北・秋田新幹線も

JR東海は13日、東海道新幹線について、始発からおおむね時刻通りに運転を再開した。ただ速度を落として運転するため遅れが見込まれるほか、一部の列車は運休する。山陽新幹線は始発から平常運転を行っている。
北陸新幹線は長野駅(長野市)付近の車両センターが千曲川の氾濫で浸水。13日中に東京―長野間で上下線4本を運行する予定だが、全面再開の見通しは立っていない。東北新幹線、秋田新幹線は13日午後4時ごろに再開した。山形新幹線は14日昼ごろの再開を目指している。
首都圏の在来線は線路や架線設備などの点検を進め、JR東日本によると山手線は午前9時ごろから順次運転を始め、同9時半ごろに全面再開した。中央線(快速)は同11時半ごろ、埼京線は午後1時ごろ、横須賀線は同3時ごろに再開した。東海道線は同2時ごろに運転を再開したが、一部で運休が出ている。
一部の駅では付近の河川の増水などで避難指示が出るなどしたため、駅を閉鎖しているケースもあるという。運転が再開できても、本数は大幅に減る見通し。

私鉄も多くの会社で安全確認を進め、京成電鉄や東急電鉄は安全が確認された路線から、順次運転を再開した。東京メトロも午前7時ごろ、全線で運転を再開した。ダイヤは大幅に乱れるとみられる。
国土交通省は13日早朝までに、羽田空港の着陸制限を解除したが、欠航便が相次いでいる。日本航空は午後8時時点で、13日の国内線・国際線342便の欠航を発表。全日空も381便が欠航となる見込みだ。
14日は日航は成田空港着の国内線3便が欠航。国際線も一部で遅れが出る見込み。全日空はおおむね通常運航になる見込みという。