北朝鮮、日本に賠償要求 漁船衝突「故意」と主張

2019/10/12 20:38
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【北京=共同】北朝鮮外務省報道官は12日、日本の水産庁漁業取り締まり船と北朝鮮漁船の衝突を巡り、日本が「意図的な行為」により漁船を沈没させたと主張、「船員の生命の安全まで脅かした責任から絶対に逃れられない」として日本政府に賠償と再発防止策を要求した。朝鮮中央通信が伝えた。

北朝鮮が今回の漁船衝突に言及するのは初めて。水産庁は退去を迫るため放水したところ漁船が急旋回、衝突したとしており、日本政府は当時の様子を撮影した映像を公表する方向で検討している。日朝関係の緊張要因となりそうだ。

現場海域は日本の排他的経済水域(EEZ)内にある好漁場・大和堆周辺だが、報道官は漁船が「朝鮮東海(日本海)水域」を正常に航行していたと主張。漁船が取り締まりに応じず急旋回したのが沈没に至った原因であるかのように、日本側が世論をミスリードしていると非難した。

さらに北朝鮮漁船への妨害行動は突発的衝突を引き起こしかねないと事前に警告していたとし、北朝鮮側の対抗措置に日本は文句を言えないと強調。「こうした事件が再び発生すれば、日本が望まない結果を招くことになる」と警告した。

漁船は7日午前、水産庁の漁業取り締まり船「おおくに」と衝突、沈没した。乗組員は救助され、別の北朝鮮船が引き取った。日本政府は同日、退去警告に応じなかったとして北朝鮮側に抗議する一方、違法操業は確認されなかったとして乗組員らの身柄は拘束しなかった。

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