NY検察、大統領顧問弁護士を捜査 米報道

2019/10/12 13:28
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【ワシントン=中村亮】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日、トランプ米大統領がウクライナ政府にバイデン前米副大統領の調査を働きかけた問題に関連し、ニューヨーク連邦検察がトランプ氏の顧問弁護士であるジュリアーニ元ニューヨーク市長の捜査に乗り出したと報じた。仮にジュリアーニ氏が訴追される事態に発展すればトランプ氏の不正疑惑が強まるのは確実だ。

トランプ米大統領の顧問弁護士ジュリアーニ氏はウクライナ疑惑の中心人物の一人だ=AP

同紙によると、連邦検察はジュリアーニ氏がマリー・ヨバノビッチ元駐ウクライナ米大使の信頼性をおとしめた行為を問題視している。ジュリアーニ氏にはヨバノビッチ氏の左遷を画策し、ウクライナ検察と協力した疑いがかかる。連邦法は外国政府などの支援を受けた米政府への働きかけを司法省に通告するよう求めているが、ジュリアーニ氏は通告を怠った可能性がある。

ジュリアーニ氏はウクライナ疑惑の中心人物の一人で、同国側にバイデン氏の調査を働きかけたことを認めている。米政府の肩書を持たない人物が外国政府と繰り返し接触するのは異例で、トランプ氏の指示で動いていたとの見方が目立つ。ジュリアーニ氏が訴追されればトランプ氏の責任を問う声があがる公算が大きい。

ジュリアーニ氏は、ヨバノビッチ氏が大統領への忠誠心が低いと主張し、同氏の召還をトランプ氏に勧めていた。米メディアによるとヨバノビッチ氏は11日の議会証言でトランプ氏の指示で召還されたと説明した。トランプ氏らはヨバノビッチ氏がウクライナ政府にバイデン氏の調査を促す活動に非協力的だと判断し、召還した疑いがある。

トランプ氏はバイデン氏の息子ハンター氏がウクライナのガス会社の幹部に就任し、高額の報酬を得ていたと主張。ガス会社に対するウクライナ検察の捜査を当時のオバマ政権の副大統領であったバイデン氏が妨害したとも訴えている。トランプ氏は再選を目指す2020年の大統領選で強力なライバルになりうるバイデン氏の不正疑惑を強調し、同氏の支持率を低下させる狙いだ。

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