トルコ、米軍駐留拠点近くに砲撃 米国防総省発表

2019/10/12 10:13
保存
共有
印刷
その他

【ワシントン=中村亮】米国防総省は11日、シリア北東部でトルコ軍が米軍の拠点付近に砲撃したと発表した。死傷者は報告されていないが、トルコ側に米軍の駐留先だと説明していた地域に砲撃があり、偶発的に米軍が戦闘に巻き込まれるリスクが浮上した。国防総省は「我々の迅速な防御的措置を引き起こしかねない行動をトルコは控えるべきだ」と警告した。

11日、米国防総省で記者に説明するエスパー国防長官=ロイター

国防総省によると、シリア北部アインアルアラブに砲撃があった。この地域はトルコが軍事作戦を通じて設けるとした「安全地帯」の外側に位置する。国防総省は声明で「トルコの進軍に反対し、安全地帯の外側での作戦には特に抗議する」と強調した。米軍はこの地域から撤収していない。

ロイター通信によるとトルコ国防省は「米国への砲撃はない」と説明し米側の発表を否定した。

米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は11日の記者会見で「トルコ軍が米軍の駐留拠点を正確に把握するための連携をしている」と説明していた。だが、米軍はトルコが軍事作戦の対象とするクルド人主体の武装勢力「シリア民主軍(SDF)」と協力関係にあり、トルコ軍が誤って米軍を攻撃するシナリオは否定できない。

米国とトルコはともに北大西洋条約機構(NATO)加盟国で、仮に軍事衝突が起きれば極めて異例の事態だ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]