トランプ氏、駐ウクライナ大使の召還指示か 議会証言

2019/10/12 7:59
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【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領がウクライナ政府にバイデン前副大統領の調査を働きかけた問題をめぐり、マリー・ヨバノビッチ元駐ウクライナ大使が11日、議会証言に応じた。任期終了前に突然召還を告げられ、理由をトランプ氏が信頼を失ったからだと説明されたという。バイデン氏の調査に同大使が協力的でないとトランプ氏が判断し、召還を命じた疑いが強まりそうだ。

ヨバノビッチ元駐ウクライナ米大使は「次の航空便」で帰国するよう突然命じられた(11日、ワシントン)=AP

米メディアが報じたヨバノビッチ氏の冒頭証言によると、2019年3月に任期延長の打診を受けたが4月末に「次の航空便」でワシントンに戻るよう突然指示された。

サリバン国務副長官はその理由をトランプ氏が同大使に信頼を失ったからだと説明。同大使を失脚させるキャンペーンが繰り広げられ、国務省は18年夏から召還するようトランプ氏の圧力を受けていたと指摘した。さらに同大使には落ち度はないとも説明した。

米メディアによると、トランプ氏の顧問弁護士ジュリアーニ元ニューヨーク市長が大統領に忠誠心が低いと主張し、トランプ氏に召還を促していた。ヨバノビッチ氏はこうした主張を否定した上で「作り話をもとに大使更迭を決めたことを信じられなかった」と失望感をあらわにした。

ヨバノビッチ氏が5月に召還されると、トランプ氏の周辺はウクライナ政府にバイデン氏の調査をするよう働きかけを強めている。野党・民主党はトランプ氏が20年の大統領選を優位に進めるため大使を召還し、ウクライナ政府に協力を求めやすい環境をつくったとみて追及を強める構えだ。バイデン氏は大統領選の民主党の指名争いで有力候補になっている。

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